近頃はかき用文書の発行されたる者、殆ど数ふるに暇がない、併し
通
大
失礼ながら本当の、はかき文の作法を示したものは先づ無い、是れ
著者が非常に悩みとするところである、乃で今般本書を物したのて
ある、自負でなけれど、本書は實地活用のはがき用文、殊に戦授国
の国民が、書ねば成ぬ文例を載たものは、蓋し本書の得色か、と云
ふのは普通のはがき文の他に、軍人に宛て往復すべき文例をも示し
たのである、兎も角も著者が聊か心を用ひたところを、讀み用ひて
貰ひたいのである。
明治三十八年饑嶺占領の號外を読みつゝ
著
者
識