が、仏説の罅求と共に支那を編じてそれから日本に伝はり、それを非常に物護もな人が自分
の想像も加へて、一つの物語に作り上げたのであらうと思ひます。これを奪いた人の名前
はつきり傳はつてゐないのも反つて面白いかも知れません。
縣映殖と、竹取のおちいさんおはあさん夫婦との間に現れた本当の親子のやうな愛情は、
又その当時に於ける日本國此の純員な国兄性を表現したものとして、その意味でも大切な
品であると思ひます。
文章は尚潔紊機で、少々努力さへすれば中學初年の者でも試めない事はありません。私は
すまで少年少女のために重話として書かれた「かぐや娘物語」が、すべて短かく着暗暗)さ
てゐるのを不満に思つて、正直遍ぎる僅一宇一旬をのこさず書きなはす工夫をしました。
のため文章としては拙いところも出来たかと思ひますが、原文そのまの竹取物語を伝へお
積りであります。みなさんは機命があればこの本と朋文とを照し合はせて、日本救板の小穀
に親しまれんことを希みます。
昭和八年初夏
雄
為
工
九日
・堀竹の赫映姫………………………………………………………………………………
一みいしの鉢‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
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四火鼠の妻……………………………………………………………………………………
五龍の首の珠・・・・・・・・・・・・・・・・・・
六子安…………………………………………………………………………………………
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八もちの夜・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
九天の羽衣‥‥‥‥‥‥‥‥
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挿画宮崎丈二