く黒し白楊は葉円くして末尖れる者なり、
第二十七
海棠ハ何
の類ぞ
花を賞する樹木は桜山茶の類を含ては、多く海
棠を稱す、海棠は林檎の類にして、二種あり、花の
帯紫黒色にして長く垂れ、且単弁重粋雑はれる
を、垂糸海棠といふ、鼈の時紅にして、開けは紅白
雑はり林檎の如きを山海棠と稱ふ、此種は山香
子に似たる実を結ふ
第二十九
木蘭は。葉と共に花を開き、其色薬なり、玉蘭は葉
素より先
に棺ある
は木蘭か
亦玉蘭か
に先だちて花を開く、其色白し辛夷も此類にし
て花小く紅の暈あり其他蝋梅、木瓜百日紅合歓
棟等皆木にして花を賞する者なり
第三十
紅葉を賞
するは何
の木ぞ
花を賞するは、以上の数品に過ぎざれとも、紅葉
を愛するは蝦手を最とす、故に特り紅葉の名を
擅にす、其種類尤夥し、中に霜を被りて、紅に変す
るを山紅葉と称す、又一種沙糖を取るべき事、甘
燕に同しきあり、其他春の芽の色を賞するあり、
斑葉を愛するあり、并にもみちと稱す、