鳥鴉の制
如何
烏は村里市中に多し、故に里鳥と稱ふ、反嘯の孝
ありと、いひ伝ふる鳥是なり、鴉は嘴肥大にして
食を貪る事、里島より甚し、又深山がらすあり或
はだけがらすと称ふ、大さ鴿の如くにして、異青
く、烟黒く、觜赤し、又鵲あり、東国に来らず、九州に
多し、
燕歴ハ何
時来り何
時云々
第七十五
燕は春分此地に来り、人家に入りて巣を結ひ、子
を育し、秋に至りて暖地に帰る、又大つぱめあり
其胸常の燕の如く、紫色ならずして斑文あり、雁
は春分北地に帰り秋に至りて此地に来る種類
多し真雁は、鴻に似て小し、白雁は全体白くして
觜脚淡紅なり、かりがねと稱ふるは、雁より小て、
全体蒼黒く額白し、鴻は雁より大にして、背頭浅
黒褐色にして、羽の辺毎に白し、
一鳴鳩の別
如何
第七十六
○は俗に土搗といふ、今多く家に養ふ者是なり、
珠数掛鳩は、羽色数品あれども、皆頭に白斑あ
り、青鷦は鴿より大にして、全身黒緑常に山中に
棲めり、其他舘鳩、孔雀鳩金搗、長生鳩等の類皆形￣ノ