鎗
役
肅容
さて此恐ろしき害虫を如何にして駆除すべきかと云ふに
先づ上度記する處によりて篠虫の生き居る事を分明に
るを得れば直ちに本剤の大熱を服用せられよ若し又其存
否疑はしき時は小燃を服用せらるべし。條虫果して発生き
居らば必ず小分なり其濫るべし此に於て其存在を確知し
たらば数日の後再び大熱を服みて其害を根治せられよ。即
ち大狸は根治駆除剤にして小機は篠虫の發生き居るらし
く思ふ時予め其存否を認むるための試撿劑なり。
服用心得
○大黒熱の服み始めの服み始めの日は昼食との
代りに葛湯か鶏卵湯位を少々飲み他の食餌は一切食せざ
るを好しとす斯くして可成胃膓を虚かせば皆膓の運動少
しく變るが故に一二度乃至數度の下痢を催す事あり。又山
々腹部に痛みを覚ゆる事あるべきもそは本剤と篠虫の所
為なれば毫も恐るゝに及ばす。又十二箇の鈍剤を全く服み
終らざるに四五尺許虫を泄す事あり然る時はその斷れる
迄抽き出して。残りの鐘剤は規定の通り悉く服み了るべし
尚々一本剤を服み終りし後二三時間を経るも便通を催さ
ゞる事あらば適宜の下痢を用ゐて通じのつく様にすべし
但し下剤の分量は平生よりは少しく多量に用ゆべし。然す
れば本剤を服み了りたる日の正午前後或は午後三四時頃
に至りて。篠虫は必ず饑饉境の様になりて大便と共に泄る
べし。故に此日は大便を室内便器に取置くをよしとす。秋冬
りゆ
り