拝啓
時下秋冷之候愈々御降替茶座六畳不堪候
偖々去る八日本村小学校日於て敬老爺に周備
し夫れが余興ニして目下其筋の薬師を受け
つゝある青年団員体力増進の目的毛ノ角
力競枝モ金剛せしも素より微力の闖仕ト
して賞尚其他の経費徴収え顧慮致し居り
之処不図も貴殿より多大刀御寄贈を察したる
不肖当局としては勿論一般青年園貞の感悦実
ニ小融と存ひ候幸追て天気都合せよく力士も
元気旺盛にて黄感項無事終了とするは全く
貴賤の厚き御援助と至便を蒙りたるに少ならずと
深く奉感謝候今世運の発展と共じ少此青
年も亦寿べき事業も益々其多きを加へ申候間ニ
今後とも何卒一層之御援助の労を垂る賜宇
ん事を切に邨家十年之為め祈願に堪へず
候先は不取敢書簡を以て御厚礼申上候
早々紋具
大正五年十月十日
灰
本冊書書林木村安治良
日
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り
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